東京来たての関西人たちへ…
どうも、よしひこです。
大阪出身、東京10年目。
何社かの会社勤めをしてきましたが、この桜の時期には東京出たての事を思い出しますね。
誰でも馴染みの無い土地へ行くと戸惑いがあると思いますが、東京に来た関西人の場合は特殊。他の地方出身者とは違う壁にぶち当たる事となります。
私の体験と思い込みを元に、今彼らはどんな苦境に立たされているのかを説明したいと思います。
○目次○
■言語の壁
■人間関係の壁
■笑いの壁
■おわりに
■言語の壁:〜関西弁を捨てられない〜
東京にいる様々な地方出身者を見てきて思う事。関西人は特にプライドが高いです。
これ読んで「なんで関西弁捨てなアカンねん!」と思ったり、中には「大阪は『地方』ちゃうど!」と感じる人も…
(かくいう私も少なからずそんな部分ありました)
バラエティー番組などであれほど関西弁が全国に(年越しまで)流れているわけですから、関西弁だけは「方言」には含まれないという感覚が生まれても仕方ないかもしれません。
(実際私も「キミ関西?なまってるよね。」と言われてショックを受けました。なまりちゃうやろと…)
また関西人の標準語に対するアレルギーは相当なもんで、標準語を話している自分を客観視したりすると、耐え難い苦痛と吐き気に悩まされるものです。(やがて時が解決しますが…)
過去の歴史からか、はたまた大阪ローカル番組でやたら『東京vs.大阪』を煽る影響か、関西人にはDNAレベルで『東京には負けへんで!』感が刷り込まれてます。他の地方とは比較にならないほど強烈に。
なので、関西人が初めて標準語を話す時の心情とは…
敵軍の言葉、なよっちい言葉、役者気分か?、裏切り、過去との決別、もう昔の自分には戻れない、親は許してくれるかな、ごめんな地元の友達、こんな汚れた裏切り者でも地元に帰れば実は標準語を喋っているキショい自分をひた隠しにしつつ平然を装い皆んなと酒でも飲むのだろう、嘘つきの卑怯者だ、その時に俺はそんな自分に耐えきれるだろうか、本当に苦しい、会うのが辛い…、という感じです。
もしもあなたが、そんな苦痛に耐えながらも標準語にトライしている若者の関西人を見かけたら、そっと心の中で抱きしめてあげてほしい、優しくしてあげてほしいと願うばかりです。
■人間関係の壁:〜人との接し方の違い〜
やっぱり東京は地方出身者の集まりだから人間関係はドライになりがち。
「もしもしー?ミナミで飲みすぎてんけど泊めてくれへんー?」
これほどの関係性を東京で構築するにはかなりの時間を要します。
そもそも東京広いし、けど家は狭いしで関西ほど家に人呼びやすい住宅環境じゃないんですね。
人情味が無いと落胆しがちですが、これが東京スタンダードと思って諦めて下さい。
逆の言い方すると、他人を尊重しているとも言えますし、人の気持ちに土足で入ってくる奴も少ないので、慣れれば楽です。
■笑いの壁:〜おーい、拾ってくれや〜
オモロい奴が人気者でモテる。
この法則も忘れなければいけません。
特に飲み会などでは注意が必要です。
あんなに場を盛り上げてきた鋭いツッコミは周囲の静寂と「え、この人怒ってるの?」という気まずい空気を生みだし、
突っ込みやすいよう充分な余白を用意したボケは、大皿に食べ残されたポテトのように誰も拾ってはくれません。
諦めましょう。これはもう文化の違いです。
また、急に真顔で嘘を話しだす人がいて、こちらが怪訝な顔をしていると、「…いやいや、関西人でしょ?突っ込まなきゃー!」
…いやもう上手い下手とかそんなレベルでは無い。何かを完全に誤解していらっしゃる。
(これ3回、違う人にやられました。)
仕方ないです。文化が違うのですから。
東京に来たけど関西人コミュニティーが無い場合、過去にボケかツッコミいずれかを担当していたと思いますが、その役割はこちらにはありませんので忘れて構いません。
ご安心を。会話の中に笑いやオチが必要であるというルールは関西限定なので。
■おわりに
偏見ばっか並べてまいましたが、所詮は国内。ちっちゃい話です。
細かい事言わずに「俺は俺でいくんや」でもいいかも。てゆーかある意味そのタイプの人羨ましいのかもしれない…
まあ、人間は順応する生き物。知らない間に慣れるから好きにやっちゃって、大都会を楽しめます事をお祈りしつつといった感じであります。
ほなまた。
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